高額納税者名簿を入手するには?予算がある相手に営業する足掛かり!

高額納税者名簿を入手するには?予算がある相手に営業する足掛かり!

名簿販売業者から購入する

納税額が高い人が並んだ「高額納税者名簿」は、お金がたくさんある富裕層の方々が名を連ねています。

そのため、不動産やゴルフ場などの会員権、芸術作品、株など高額な商品を取り扱う企業にとっては営業効率を上げる有用なツールです。

そんなドル箱名簿を入手するには、名簿販売業者から購入する方法が最も一般的です。高所得者の名簿を始め、上場株の保有者や不動産投資セミナーの受講者といった様々な種類のリストが売られています。

2005年までは本で入手できた

数千万~数億円単位で納税してる高額納税者名簿ですが、実は2005年度まではエリアごとに氏名や住所を記載して販売されていました。

図書館などでも閲覧可能で、地域の億万長者のリストを簡単に見ることができたのです。大企業の経営者や芸能人、スポーツ選手などが名を連ねており、ワイドショーなどでもよく話題になっていました。

税金をたくさん納めて社会に貢献している方への顕彰、脱税への牽制などの目的で公示されていた高額納税者ですが、2006年度以降は廃止されてしまいました。

高額納税者公示制度が廃止された理由

高額納税者公示制度が廃止された理由は、主に4つあります。

1つ目の理由は、リストに載っている資産家が詐欺や窃盗などのターゲットにされないようにするためという犯罪防止の観点によるものです。

2つ目は、公示されるのを嫌う「公示逃れ」が多発したためです。

そして3つ目は、税務技術が普及し節税を行う人が増えたからです。公示逃れと税務技術の発達により、高額所得者個人を公示する意味が薄れてしまったのです。

最後の理由は、個人情報保護のためです。2005年に施行された個人情報保護法を受けて高額納税者の公示は廃止されました。

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